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「戸籍の附票」とは?住民票との違い、取得方法を徹底解説
更新日: 2025年09月12日
日本の行政手続きにおいて、**「戸籍の附票」と「住民票」**は非常に重要な書類です。しかし、多くの人にとって、その違いや取得方法はあまり知られていません。この記事では、「戸籍の附票」とは何か、住民票との違い、そしてその取得方法について詳しく解説します。
1. 戸籍の附票とは
戸籍の附票は、戸籍に付随する書類で、個人の住所の履歴を証明する公的な書類です。
- 記載内容: 氏名、生年月日、そして本籍地を定めてから現在までの住所の変遷がすべて記載されています。これにより、過去にどこに住んでいたかを詳細に追跡できます。
- 主な用途:
- 相続手続き: 被相続人の住所履歴を確認し、相続人を確定する際に必要となります。
- 不動産登記: 過去の住所を証明する必要がある場合に用いられます。
- パスポート申請: 本籍地の記載があるため、身分証明として使用されます。
2. 住民票との違い
戸籍の附票と住民票の最大の違いは、**「記載される情報の範囲」と「証明する目的」**です。
項目 | 戸籍の附票 | 住民票 |
記載内容 | 住所の履歴(本籍地からの変遷) | 現在の住所、世帯主、家族構成など |
証明する目的 | 住所の変遷の証明 | 現在の居住地の証明 |
取得場所 | 本籍地がある市区町村役場 | 現在の居住地がある市区町村役場 |
【ポイント】 引っ越しをして住所が変わっても、本籍地が変わらなければ、戸籍の附票の取得場所は変わりません。
3. 戸籍の附票の取得方法
戸籍の附票は、主に「市区町村役場の窓口」と「コンビニ」で取得できます。
(1) 市区町村役場の窓口で取得する場合
- 必要書類の準備: 運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証明書を持参します。
- 申請書の記入・提出: 戸籍の附票が登録されている役場の窓口で申請書を記入し、提出します。
- 手数料の支払い: 手数料を支払い、その場で書類を受け取ります。
(2) コンビニで取得する場合
- マイナンバーカードが必要です。
- 対応しているコンビニのマルチコピー機で「証明書交付サービス」を選択し、画面の指示に従って操作します。
- 24時間いつでも取得できるため、忙しい方でも利用しやすいのがメリットです。
まとめ
戸籍の附票は個人の住所履歴を証明するための重要な書類であり、住民票は現在の住所を証明する書類です。この2つの違いを理解しておくことで、相続や不動産手続きなど、様々な行政手続きをスムーズに進めることができます。
ご自身の状況に合わせて、最適な方法で必要な書類を取得し、手続きの煩雑さを軽減しましょう。

編集者プロフィール

身元保証のけんさく編集部
月間数十件の身元保証・高齢者支援相談で培った実務知識を持つ専門編集者。
法律・介護・費用相場まで横断的に精通し、読者の「もしも」への備えをわかりやすく発信します。