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【訪問介護とは?】サービス内容から料金、利用の流れまで。はじめての方向け完全ガイド

【訪問介護とは?】サービス内容から料金、利用の流れまで。はじめての方向け完全ガイド

更新日: 2025年09月04日

「住み慣れた自宅で、できる限り長く暮らしたい」 「親の介護、家族だけでは限界を感じてきたかも…」

そんな願いや不安を抱える方々にとって、心強い味方となるのが「訪問介護(ホームヘルプサービス)」です。

しかし、「具体的に何をしてくれるの?」「どこまで頼めるの?」「どうやって利用するの?」など、分からないことも多いですよね。

この記事では、そんな訪問介護の基本について、サービス内容から利用開始までの流れまで、はじめての方でも全体像が掴めるように、世界一わかりやすく解説します!

そもそも「訪問介護」とは?

訪問介護とは、介護福祉士やホームヘルパーといった専門職がご自宅を訪問し、日常生活のお手伝い(介護)をしてくれる、介護保険サービスのひとつです。

その目的は、ご本人が住み慣れた家で、その人らしい自立した生活を続けられるようにサポートすること。そして、介護を担うご家族の負担を軽減することにも、大きな役割を果たします。

どこまで頼めるの?「身体介護」と「生活援助」の2つのサービス

訪問介護で提供されるサービスは、大きく分けて**「身体介護」「生活援助」**の2種類があります。この違いを理解することが、上手な活用の第一歩です。

サービスの種類

① 身体介護

② 生活援助

内容

利用者の身体に直接触れて行う介助

日常生活に必要な家事の援助

具体例

・食事の介助<br>・入浴や清拭、着替えの介助<br>・トイレの介助、おむつ交換<br>・ベッドへの移乗、体位変換

・食事の準備、調理<br>・掃除、整理整頓<br>・洗濯、衣類の管理<br>・日用品の買い物代行

目的

ADL(日常生活動作)の維持・向上

QOL(生活の質)の維持・向上

Google スプレッドシートにエクスポート

💡注意点:訪問介護で「できない」こと 介護保険のルール上、訪問介護は利用者本人のためのサービスです。そのため、以下のような内容は対象外となります。

  • 本人以外の家族のための家事(家族分の食事作り、家族の部屋の掃除など)
  • 日常的な家事の範囲を超えるもの(大掃除、庭の草むしり、ペットの世話など)
  • 医療行為(インスリン注射、爪切り、褥瘡の処置など ※これらは訪問看護の領域です)

訪問介護を利用できるのはどんな人?

訪問介護は、お住まいの市区町村で**「要介護1〜5」**の認定を受けた方が利用できます。 (※「要支援1〜2」の方は、市区町村が主体となる「介護予防・日常生活支援総合事業」の中の訪問型サービスを利用することになります)

訪問介護を利用開始するまでの流れ

利用開始までには、いくつかのステップが必要です。

ステップ1:市区町村の窓口で「要介護認定」を申請する

まずは、介護が必要な状態であることを公的に認めてもらうための「要介護認定」を申請します。

  • 相談・申請窓口: お住まいの市区町村の高齢福祉課や、地域包括支援センターが最初の窓口です。例えば、山口県防府市にお住まいの方は、市役所の高齢福祉課や、お近くの地域包括支援センターが窓口となります。

ステップ2:ケアマネージャーと「ケアプラン」を作成する

要介護認定を受けたら、ケアマネージャーと契約し、どのようなサービスを、週に何回、どのくらいの時間利用するかという具体的な計画書**「ケアプラン」**を作成します。このケアプランに基づいて、サービスが提供されます。

ステップ3:訪問介護事業所と契約し、利用スタート!

ケアマネージャーが紹介してくれた訪問介護事業所の中から、利用したい事業所を選んで契約します。その後、事業所のサービス提供責任者が訪問し、具体的なサービス内容や担当ヘルパーの紹介などが行われ、いよいよサービスの利用が開始されます。

上手に活用するための3つのポイント

訪問介護をより効果的に活用するために、以下の3点を意識しましょう。

  1. ケアマネージャーと密に連携する ケアマネージャーは、あなたと介護サービスの「橋渡し役」です。ご本人の状態の変化や、サービスへの要望・不満など、どんな些細なことでもこまめに相談しましょう。定期的にケアプランを見直してもらうことが重要です。
  2. ヘルパーさんとの良好なコミュニケーション ヘルパーさんは、ご自宅というプライベートな空間に来てくれる大切なパートナーです。「やってもらって当たり前」ではなく、「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えることで、より良い関係が築け、サービスの質も向上します。
  3. ご家族もサービス内容を理解し、協力する ご家族がサービス内容を理解し、「これはヘルパーさんにお願いできること」「これは家族がやること」という線引きを共有しておくことが、スムーズな連携の鍵です。

まとめ:訪問介護は、在宅生活を支える心強い味方

訪問介護は、高齢者や障害を持つ方が住み慣れた自宅で尊厳ある生活を続けるために、なくてはならないサービスです。 「身体介護」と「生活援助」という2つの柱で、ご本人の自立とご家族の負担軽減を力強くサポートしてくれます。

もし、あなたやあなたのご家族が在宅での生活に少しでも不安を感じたら、一人で抱え込まず、まずは地域包括支援センターに相談することから始めてみてください。きっと、より良い暮らしへの道筋が見つかるはずです。

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編集者プロフィール
身元保証のけんさく編集部

身元保証のけんさく編集部

月間数十件の身元保証・高齢者支援相談で培った実務知識を持つ専門編集者。
法律・介護・費用相場まで横断的に精通し、読者の「もしも」への備えをわかりやすく発信します。

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